病院、治療院にはさまざまな「考え方」をお持ちの患者さんがいらっしゃいます。当たり前です。笑


そのことは時に、治療の効果を時に薄めることに繋がってしまいます。しかし、これは仕方がないこと。セラピストとしては真実(=原因)を伝え、提案(=治療法)し、行うか止めるかは患者さんに選んでもらえば良いだけです。



その中でとにかく、任せてくれた患者さんに対してだけ、自分の持っている全て(=治療技術、治療知識、コミュニケーション法等)を用いて誠実に対処すればよい。



しかし、時に、PTも己の立場・目的・あるべき姿を見失ったり、混乱したりしてしまいます。特にまだ発展途上にあるセラピストは失いやすい。やはり患者さんの方が人生の先輩であることも多いですし、仕方のないことですね。



こんなとき、セラピストの本質に立ち返りましょう。最近では、「そもそも論」とか表現しますね。そのために、私はよく哲学を利用・使用させていただいています。



例えば、ドイツの哲学者、ヘーゲル。有名なのは弁証法。


①即自    現在の状態を把握 = 患者評価

②対自    状態に合った適切な行動、処置を施行 = 治療プログラム

③即自 且つ 対自  行った処置に対して、出た結果を確認 = 再評価



これ、実は、きど塾でも頻繁に強調しているつもりのBefore & Afterの行為。己を進化させていくには必要な基本哲学。



常に①~③を意識する事で、患者の信頼も得られやすくなり、技術も上がっていくわけです。患者さんの言いなりになって、マッサージばかりしたり、時間が来たから終わるというリハの流れではいけない(=技術上がらない)わけです。



参考になれば。


(*哲学の解釈に間違いがありましてもお許しを。決して悪意はありません。)