大前提として、患者さんにはセラピストの「技術善し悪し」は分かりません。
中には治療院ジプシーみたいなオタク的な方も稀にいらっしゃいますが、
100人に1人くらいです。笑
なので、セラピストが何を目的でさまざまなセミナーに行くのかと言えば、
それは、当たり前ですが、患者や同僚をテクニックで唸らせるのではなく、
患者さんを治癒へ導くためでしょう。当然です。
もう一つの前提条件・確認事項として、人間の身体に起こっているさま
ざまな症状(=痛み、痺れ、違和感)が即日、治るでしょうか?
いや、治るとしたら・・・また、そういった「文言」がもし、ある病院や治療院
のHPに書かれていたとしたら、私は相当な「違和感」を感じる。日々、身
体を少なからず鍛えているからこそ、その「矛盾」具合が私には分かる
のです。
もちろん世の中には、重症な患者さんや、再起不能と言われたスポーツ
選手を治癒させたセラピストはたくさんいるでしょう。でもそれは、技術の
要素だけではありません。
私の知っている範囲に限られますが、治癒率が高いと思われる治療院・
リハ室の先生は決まって、時に、厳しい方が多いと感じます。もちろん、
「治癒率」の詳細なんかは正直、自己申告みたいなものですから確証は
無いのですが、おそらく、あまりにも治せない先生でしたら治療院などは
1年ともたずに無くなっているのではないかと思われます。
今日言いたかったのは、身体の回復に魔法は無いということをセラピス
ト自身も自覚し、時に、患者さんたちを厳しく管理させていただくことが重
要だということ。なので、「技術」はあくまで治療道具の1要素でしかないと
いうことですね。これに頼り過ぎてはダメなんです。
なあなあな雰囲気で治療や訓練を行っている先生方、また、先生自身が
身体を磨く事の重要性を感じていないことは、翻って、患者さん治癒率に
良い影響をもたらさないということです。
極端な話、セラピストの髪型、清潔感(=髭、タバコの臭い等)、話し方など
でさえ、注意&留意した方が良いです。それが、人を指導する仕事人のあ
り方だと私は考えています。
それではまた。