一年目のPT=理想を持って、「頑張ろう!!」という気持ちに溢れたPT
達に多く起こる疑問かも知れません。↓↓↓
「こんなにひたすらマッサージして、理学療法の仕事ってどんなだっけ?」
「理学療法って実は、サービス業?」
「理学療法って実は、福祉分野?」
「とにかく患者さんが心地よければオッケー?!なのかな」
本や、テレビなどで得られる情報は、やはり最良の部分しか記載されたり、
流されたりしないので、自分の職場との違いに辟易してしまうパターンが
多く起こります。しかし、それはどういった仕事でも同じかもしれません。
病院でも治療院でも昨今は、経営が不安定なところも多く、患者さんを引き止めて
おくことに必死であるようです。もちろん、継続的に通院してもらう=ファン
になってもらうのは凄く大切なことです。私の整体研究所でも、いかに他所との
違いを感じてもらい、そして来院するメリットを感じてもらうか・・・に力を注ぎ、また、患者
さんが健康維持できるような施術&管理をさせていただいております。
なので、時には・・・お伝えした体操などを患者さんがやっていない、意識的に
サボっているなどの時には、少し厳しいことを言わせていただくこともあります。
日本の医療制度は、ある意味、患者に優しいので、自分で治そうという意識とは
無縁な環境にあったかもしれません。患者さんの体を改善するのはお医者さんや
お薬、セラピストであると。
しかし、これは全くの間違いであると言わざるを得ません。
体は勝手にあらぬ方向へ歪んだり、傾くはずがなく、患者さん自身が悪い習慣を
無意識下に行っているからこそ、関節や筋に問題が出てくるからです。
なので、治療・訓練をする上での心構えというか、
「治すのはあくまで患者さん御自身。」
ということを、しっかりと伝えても問題のない(=本来は当たり前なのですが)、
理学療法室の雰囲気であるかどうか・・・
が、PTがモチベーションを落とさずに働くことのできる条件かもしれません。
木戸塾生でも、そういった悩みを持つ先生もいらっしゃいます。
1人で抱えていると、どんどん患者対応が分からなくなって、
周りに悪く染まってしまうことにもなりかねませんが、木戸塾では
その辺、ぶれることはありません。その都度修正してさしあげます。
また、メーリングリストでいつでも全員が繋がっていますので、お互いに
アドバイスが可能な環境にあるともいえます。(まだまだ機能しきっておりませんが)
実際、ひたすらマッサージするような「癒し」では本当のファンはできません。
治療・訓練を通じて、真の健康指導ができてこそ、患者さんは本当のファン
になってくれるのです。
本当のファンは価格競争(=安い価格)などでは離れないので、結果として経営
も安定するわけですね。今後はそういった病院・治療院しか生き残れないような
気がします。