患者さんが治っていかない時、学生の点数が伸びない時など、セラピストや指導者がよくいってしまう言葉かもしれません。
「あの患者がわがままだからだ。私の言いつけを守らないからだ。」
「学生の能力がもともと低いからだ。私の指導に従わないからだ。」
ここでニーチェの言葉。
「自分の人生に起こった全てを受け容れ、愛せ。」
ニーチェの著作、「ツァラトゥストラ・・・」や彼の「超人」という考えにであった時は、ある意味、衝撃でした。
それまでは、正直、何かについて結果が出なかった際にまだまだ、己の環境や他人など、いわゆる、「他責的思考」にあったと感じます。
対して現在。例えば、乗った電車が遅れ、約束の時間に遅れたとして、
「ああ、その電車を選んだ自分が悪いんだ。」
例えば、患者さんが次の予約をしなかった(=患者さんがどんな人でも)として、
「ああ、自分の技量や説明が悪かったんだ。治るイメージを持たせてあげられなかったんだ。」
と思う事がごく自然になっています。
とにかく全ては、自分のせいにすることから。これが無いと必ず、人間という存在は、責任を他に求めるんです。
翻ってこの事は、自分の進歩を大きく妨げてしまう。
この思考法ができてないと、どんな分野でも絶対に「プロ」にはなれない。自分が治療している患者さんや、指導している学生から信頼は得られないでしょう。
まずは全ての運命を愛してみては。 笑 (キザ~)
*哲学の解釈が間違っていてもお許しを。決して悪意はありません。
せぼね研究会
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