長いタイトルですいません。(笑)
最近、ちょっとだけ心配になったもので。
私は整形時代、一日20~25人は最低、診ておりました。
新人当初は、さまざまな業種が入り乱れて、正直、理学療法士
の先生方はどちらかと言えば、小さくなっている感じでした。
柔道整〇師や鍼〇師の先生は本当に「押し系」が好きで、そこでも
やっていた手技はひたすら、トリ〇ーポイントという名のマッサージ。
まあ、昔から某大学で「筋硬結」やら何やらでグリグリやってたそうなので、
広まったんでしょう。
いやはや、今も思い出しただけで、
「フーッ」
とため息が出ます。とにかく、人間は「押す」と疲れやすいんです。
それからというもの、とにかく考えていたのは自分が70才になっても
行える技術を身に付けなければという事。(*開業する目標があったので)
「押せば」患者さんが喜ぶ(*治らないけど)のは分かっているのですが、そうではなく、
セラピスト自身も楽で尚且つ患者さんが治らないといけない。それが本質であり、理想。
最近、良い会社・組織を作ろうと思ったら、「顧客満足度」を上げるよりもまず、それより
先だって「従業員満足度」を上げろと言われます。私にはよく分かる言葉です。怪しい
ポエムのような(例:笑顔があふれる職場、思いやりが人を救う?!など)社訓を掲げ、
安い給料で超がつく重労働を課すような古いやり方では皆いずれ辞めていきます。
理学療法士も離職率が上昇しているんです。
物事の本質を常に捉え、効果を長期的に考え、適切な行動をとっていかないと
良い方向へは行かないと考えます。
私も整形を辞める直前は、結構、浮いていたと思います。でも、それが差別化
になっていました。続けていれば、「そのやり方がいい!!」という患者さんが集まってきます。
とにかく皆と同じやり方では絶対に「開業」はできないと考えていました。当たり前ですよね。
保険で安く受けられる治療を、わざわざ実費で受けにくる患者はいません。
現在も自分が経営している実費治療院では、ストレッチ系の方法しか用いていま
せん。「引く」動作は、ある程度行っていても「疲労感」が残りにくいんです。
治療院で、土曜日はかなりの人数をいっぺんにこなす事もありますが、
「今日って、本当にたくさん治療したんだっけ?」
なんて感覚の事も多いんです。これ、整形時代には全くなかった感覚。
逆に今は頭(=頭脳)の方が、明らかに疲労した感覚ですね。問診や触診
を行いながら、頭の中では痛みや不具合の真の原因を考えまくってますから。
私の考え・感覚です↓↓
押す→ 筋の同時収縮 時に遠心性収縮
引く→ 引く筋のみの求心性収縮
押す→ セラピストは猫背になりやすい
引く→セラピストは胸を張る姿勢になりやすい
押す→セラピストの息が止まり易い
引く→セラピストの息は止まらない
あくまで私の考え・感覚です。
加えて、患者の視点では?
押す→ 患者はマッサージされている(当たり前) = 依存的になり易い
引く→ 患者はストレッチされている(当たり前) = 自分でもストレッチならできるかも?!
その他:
押す→ セラピストはお腹が減る
引く→ セラピストはお腹が減る あ、一緒か。(笑) すいません。
卒業生と話をすると、かなりの確率で「押し系」へ徐々に行ってしまっているので、
先を考えると少し心配になるんです。
もちろん、否定をするつもりは全くありません!!
ちょっと心配になるだけで・・・。
皆が「押す」中で、「引く」と差別化されるんだけどな~。
塾長のボヤきならぬ、ささやき?!コーナーでした。(笑)
(そんなコーナーあったんかい!)