皆さんはもし膝が痛くなった時、どこへ行くでしょうか?
普通の感覚で考えれば、医療業界の最高権威である医者のいる整形外科を
受診→なんらかの処置→症状によってはリハビリ通院という流れでは?
リハビリでは、
1 電気などの物理療法、2 筋力訓練、3 マッサージ、4 テーピング・装具療法
など、その患者さんの状態に合わせた対処をすべきでしょう。
しかし、現実には画一的な処置となり易い・・・。
1人の患者さんにかけることのできる時間の問題(15~20分くらい)もあると
考えますし、また、なるべくたくさんの患者さんをリハしなければ病院の経営
に関わってくるのであり、画一的になってしまうのは、ある意味「仕方のない」
問題として世間では捉えられ、片付けられている印象です。
しかし・・・現実問題、患者さんは非常に困っています。
そして、セラピストとしてやる気を失っている人もいます。
臨床実習の学生なども、そんなセラピストから何を学ぶのか・・・と、
戸惑っている方がいるかも?知れません。
要は、現在の理学療法士業界の方法論では、セラピストもモチベーションが
上がりにくいですし、患者さんも痛みが取れ無い事が多く、不幸なわけです。
学生にとっても、治せない・痛みの取れない古臭い技術や理論だけを押しつけ
られても困ってしまうし、どのみち現場で困る・・・(当たり前)。誰の利益にもなっ
ていない、悲しい実情かも知れません。
実際、医療点数におけるリハビリ分野の占める割合は、10年~20年前に比較し、
減退傾向にあるようです(=分野による。ここでは特に整形領域)。これは、資本
主義である日本ではまさに「仕方のない」現象です。理学療法という、「商品」に
価値を見出すことができなければ、患者さんは当然のように離れていく・・・
「神の見えざる手」が働いてしまうわけです。
我々木戸塾はとにかく、患者さんをはじめ、セラピスト、学生にとって所属している
ことが喜ばしく、嬉しく感じられて、なおかつ自身が人間として成長できる環境を
作り上げたいだけです。
木戸塾の活動として、失敗もたくさんするでしょうが、最終形としてそんな雰囲気に
満ちた環境を作る事が出来たら最高です。